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【読書記録】ちきりん著『自分の時間を取り戻そう』

こんにちは、パル子(@parucock)です。 
久しぶりに読んだ本の紹介です。

今回はこちら。


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『自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』


社会派ブロガーとして有名なちきりんさんの本です。
私はちきりんさんが好き、というか、この方の考え方に興味があるので、ブログを読んだり、ツイッターでチェックしたりしています。
就活を控えた大学生だけでなく、働き方やこれからの人生についてもう一度よく考えたい方に是非読んでもらいたいです。





この本を選んだ目的・理由

  1. 就職するにあたり、「仕事に追われるだけの生活」になるのは嫌だと思ったから
  2. こちらのnoteでハヤカワ五味さんがおススメしていたから

(ハヤカワ五味さんは私が尊敬している方で、キュートでクレバ~な経営者さん。)



この本で語られていることはひとつ!「生産性を高めよ!」

この本の一貫したテーマは「生産性を高めよう!」ということです。
つまり、自分の時間を取り戻すために、「生産性を高める」Tipsが分かりやすく書かれています。
順を追って説明していきます。


そもそも「生産性」とは

大学生の私にとって、「生産性」と言う言葉は「何となく意味は想像できるが、馴染みはない」言葉です。
本書では、生産性は以下のように定義されています。

生産性は、「インプット=希少資源」と「アウトプット=手に入れたい成果」の比率として計算されます。つまり生産性とは投入した希少資源(時間やお金など)に対する成果の割合(比率)であり、希少資源がどれくらい有効に活用されたかと言うレベルを表す指標(p.134)


なので、「生産性を高める」ということは、めちゃめちゃ簡単に言えば「投入した希少資源に対して得られる成果量を増やそう」と言う話になります。
この「生産性」と言う言葉はあらゆる場面において使うことができます。
勉強であれば、「いかに時間(やお金)をかけずに知識を定着させるか」
仕事であれば、「いかに短い時間で仕事を終わらせるか」
苦学生の旅行であれば、「いかにお金をかけずに色々なところに行けるか」などなど。

この本では、

なにをやるにしても自分の貴重な資源を最大限に有効活用できる生産性の高い方法を見極め、可能な限り高い成果を得る、そういう方法を身につけないと、やりたいコトすべてをやれる人生は手に入りません。(p.52)

と述べられています。

では、どうすれば生産性を高めることができるのでしょうか?


「生産性を高める」には

生産性を高めるのに大事なことをまとめると、

  1. 希少資源に敏感になること
  2. 手に入れたいモノを明確にすること
  3. 作業時間を減らすこと
  4. 「全部やる」を諦めること


一つずつ説明していきたいと思います。


希少資源に敏感になること

希少資源とは主に「時間やお金」のことを指します。また、「集中力」「やる気」「エネルギー」など一定量しかないと思われるものも希少資源です。
今のあなたにとって、時間とお金はどちらの方が大事でしょうか?

「残業すれば収入が増える!」と考えている社会人は、お金>時間となってしまっている代表例です。
しかし、学生は時間的余裕はたっぷりあるが、社会人に比べ自由に使えるお金はうんと少ないです(時間>お金)。
このように、ライフステージによって自分にとって希少な資源は変化するのが普通です。
そのため、「今の自分にとってはなにが希少な資源なのか」を正確に把握することが大切です


手に入れたいモノを明確にすること

自分にとっての希少資源が分かったら、次は「その希少資源をどこに投入するか」ということを考えなくてはなりません。
なぜなら、これらの希少資源は有限だからです。
本来ならば、どうでもいいことに使う時間やお金はないのです!

社会において、「やるべきこと」「やった方が良いこと」に引っ張られず、「自分が手に入れたいモノ」を明確にしなくてはなりません。
これができれば苦労はしないんだけどなあ……と私は思いました(笑)


作業時間を減らすこと

これが目から鱗だったのですが、本書には「生産性を上げるためにはインプットを減らせばよい(p.148)」と書かれています。
つまり、労働時間を減らす、勉強時間を減らす、家事や育児に使う時間を減らす……などです。
これは少し強引にも思えるのですが、
投入する時間を減らす→時間が足りないという実感がわく→作業を効率化する方法を考えざるを得なくなる
と言う感じかなと思います。
確かに、そもそも時間が足りない状態だったら、「どうにかして終わらせなければならない!」と頭を使いますよね。


「全部やる」を諦めること

確かに日本人って「完璧」を求めがちな傾向があると思います。
また、これは個人の感想ですが真面目な人が多く、「適度に手を抜く」ことができない人が多い気がします。
この章では、「『すべてできて当たり前』という洗脳から解放されましょう(p.176)」ということが書かれています。

人間誰しも得意・不得意があり、「価値がある」と感じることもそれぞれ違います。
すべてのことをやろうとするのではなく、時には「やめる」「人にお願いする」「諦める」のも大切です。



実践してみたこと

上に述べてきたように、この本では「どうしたら生産性を高めることができるか」ということについて、とても詳しく、分かりやすく書かれています。その中で私が実際にやってみたこと、やってみようと思ったことを紹介したいと思います。

時間を"見える化"する

銀行口座や手元の財布などで可視化できるお金と違い、時間は見えにくい希少資源です。お金は減っていくのを簡単に確認できますが、時間が減っていく様子を確認することは大変です。

20代の残りはあとどれくらい?

「もう二十歳だ!」「もう社会人だ!」と思うことはあっても、「あと何年何か月20代でいられるのか?」を考えることってあまりないですよね。
文章中の図を真似して、私が過ごした20代の年月を塗ってみました。

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この前「もう二十歳かぁ」と思っていたのに、実はもう1年と半分以上時間が流れています(笑)
このように、人は流れる時間に割と鈍感なことが多いです。
なので、キリが良いので10年単位で区切りにしても良いですし、「大学卒業するまで」と節目などで考えても良いと思うのですが、「●●までには、あとどれくらい時間が残っているのか」を意識していく必要があるなと思いました。


時間の家計簿をつける

お金の家計簿はきちんとつけていますが、時間の家計簿をつけるという発想はなかった!
ということで、先日から「aTimeLogger - Time Tracker(for androidというアプリを使って、「何にどれくらい時間を使っているのか」可視化すべく調査中です!

play.google.com

また、データが集まったら公開したいと思います!


まとめ

一貫して「生産性を高めよう」ということが書かれていた本でした。
分かりやすく、文章も易しいので読書に慣れていない方でも読みやすいと感じました。
私が最近考えていたことをパシッと言語化し、まとめてくれていて、腑に落ちた部分がすごく大きかったのでシェアしたいと思いました。
就職する前にこの本に出会えてよかったなと思いました。
とりあえず、「自分が手に入れたいモノ」を明確にすることが今の私には必要かな……。
皆さんも、是非この本を手に取って色々思考を巡らせてみて下さい。


p.s.
この本は「ちきりん三部作」とも呼ばれるシリーズ3冊目の本らしいです。
知らずに、こちらから読んだので、他の2冊(『自分のアタマで考えよう』『マーケット感覚を身につけよう』)も是非読みたいと思います。


考えさせられる、ちきりんさんのTwitterはこちら。
twitter.com


ありがとうございました。
おわり。